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第四話 「ブレインストーミングの魂」が非凡な結果を創る!」
2005年6月24日
出口光
卓越したアイデアは、ひとりの天才から生まれるのだろうか? 私は、複数の普通の人たちが集まって特殊な場を創ることで、一人の天才よりも優れたアイデアを生むことを経験してきました。
これを実現する方法は、ブレインストーミングと呼ばれ、米国のオズボーンが、集団で新たな発想を得るために開発したものです。その方法は、次の4つの条件から成り立っています。人のアイデアを、批判せず、アイデアの質より量を優先し、自由奔放に拡大し、それらのアイデアを結合して、新しい有用なアイデアを生もうというものです。
この4原則を実行することは、容易なことではなく、これらを実行できる「空気」あるいは、「場」を創るために、私たちは、ビジネスモデル特許開発のための特殊なブレインストーミング法(第三話参照)を進化させてきました。私たちは、ブレインストーミングする前に、全員で軽く目を閉じ瞑想をしながら、私たちが「ブレインストーミングの魂」と呼ぶ、4つの要件を、ブレインストーミングのファシリテーターが説明します。その4つの条件が満たされたときに、複数の人たちからなる場としての頭脳を持ち、ひとりの天才よりも優れたアイデアを創ることがあるのです。
今日は、その4つの条件を公開しましょう。第三話と合わせて読むとさらに効果的です。
1.絶対に結果を創るという決意を持つ
熱い思いと執念を持って絶対に諦めない。
ブレインストーミングの参加者一人ひとりが、絶対に非凡な結果を創る意志を持つことが最初の条件です。そのためには、アイデアを出した発案者の熱い想いを一人ひとりが共有し、場として方向性を持つことが大切です。基準は、「熱い想い」を実現できているかどうかが焦点となります。発案者の熱い想いが明確で、強ければ強いほど、参加者は、その人のためにやろうという気持ちが高まります。絶対に、発明を創ろうという意志を一人ひとりが持つことで、発案者の想いもますます強まっていきます。
2.場に惜しげもなくアイデアを貢献する
場にインスピレーションの空気を創る。
アイデアを参加者が言わない理由は、大きく分けて2つです。ひとつは、自分のアイデアはすごくて、人にあげるのはもったいない。自分の中にしまって置きたいという理由です。もうひとつは、自分のアイデアは、大したものではなく、こんなことを言えば笑われるのではないかという心配です。
でも心配ありません。両者のアイデアとも、ほとんどと言っていいほど、大したものではないのです。同じアホなら言わなきゃ損だというくらいに、場にアイデアを出しましょう。ひとつのアイデアは、優れていなくても、それが次のアイデアの刺激となり、その反応が次のアイデアの刺激となるというアイデアの連鎖が生まれ、アイデアは確実に進化していきます。
3.参加者の意見を否定しない
創造は愛情から生まれる。
人のアイデアを聞くと必ず批判と評価が出てきます。それは、言葉に出さなくて も、心の中に、評価が生まれてきます。これは、つねに、答えには正解があるという私たちの受けた 学校教育に 大きな原因があると思います。特に、頭の良い人、知識のある人ほど、評価や批判を 口にすることが 多いと思います。それでは、ブレインストーミングの場は、台無しになってしまいます。
子供の教育と同じように、新しい創造には、時間がかかり、愛情を持って育ててい く必要があります。 発案者の熱い想いは子供であり、参加者の言葉の一つひとつが、栄養や知識、経験となって、 成長していくものだと実感しています。
4.常に新しく場を創り続ける
慣れは惰性の心を作る。
何度も何度も、ブレインストーミングをしていると、技術は巧みになっていきますが、次第に、「また、ブレストか!」という飽きと慣れが出てきます。この惰性が漂う場では、どんなに経験ある人たちが集まっても良い発想は生まれません。
ミュージカルの「ラマンチャの男」が千回公演を達成したことがありました。これは、「また、同じことをやる」という精神では、絶対に達成できるものではありません。毎回毎回が新しい創作であれば、工夫があり、成長の喜びがあり、高い次元に進化していけるのでしょう。何度も観に行く多くの人たちがいるのは、それぞれが、新しい創作であり、進化しているからだこそだと思います。
常に、新しく場を創り続けるために、メンバーの一部を入れ替えたり、場所や時間を変えたり、瞑想をしてから始めるのも効果があります。しかし、最も大切なのは、知識や技量にのみ注意を払うのではなく、新鮮に、新しくブレインストーミングをやろうというスピリットも同時に磨いていく必要があるのです。
いかがでしたか?
これが、「ブレインストーミングの魂」です。この魂をいかにその場に創りだせるかは、大きく、責任特許開発者であるブレインストーミグのファシリテイターの腕にかかってい ます。皆さんも一度、見学に来られませんか?歓迎しますよ。
次回の第五話は、ビジネスモデル特許とビジネスモデルの違いについてお話したいと思 います。この違いを知ることは、皆さんのビジネスに知的財産という経営の柱を確立する ことに、極めて有効だと思います。
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